自分の体がおかしい。

どうにかなってしまいそう。


今まで感じたことのない想い。
だけどあたしの好きな人は彼ではなくて……


「……あき…らぁ……」


ただ自分に言い聞かせるように、あたしは明の名前を呼んだ。


あたしは彼を知らない。

知るのが怖い。

知ってしまったら
きっとあたしは、あたしでなくなる……。



(夕菜……)



あの声で
あの腕で


めちゃくちゃに抱かれたくなる……。