「……」
リビングにも、やはり誰の姿もなくて、テーブルの上に1枚の置手紙が。
『仕事に行く。
鍵はポストに入れておいて。
あと、一応連絡先も教えておく』
そう書かれた下には、携帯番号とアドレスが。
あたしは自分の鞄から携帯を取り出した。
「ぁ……」
開いた携帯には、2件の不在着信と1通の未読メール。
すべて明からのものだった。
メールを開くと、
『まだ歓迎会中?それとも酔いつぶれちゃったか?笑
夕菜から連絡ないと心配だから、メール見たら連絡して~』
そのメールを見た瞬間、急に罪悪感でいっぱいになった。