「明に…会いに行く」

「え?」


水族館を出るとき、裕翔が決心したように発した。


「ちゃんと話に行かないとな」

「……うん……」


二人で明に会いに行くのは、明にたいしてすごく残酷なことかもしれない。

それでもこのまま逃げるのはよくない。

ちゃんとした相手だからこそ、向き合いたかった。



「あたしも…一緒に行く……」



たとえ殴られても罵られても……

明が最悪な結果を招かないようにしないといけないんだ。