明を見捨てるには
明との時間が長すぎた…。


裕翔だけを見ていくには
明との思い出が多すぎた…。

 
裕翔と出会う前
明と過ごした日々…


あの時あたしは、確かに幸せを感じながら笑っていて……


(今度は失敗しないようにしないとな)


そういって、悲しそうに笑う明を
あたしには見捨てることが出来なかった。



あたしが突き放せば

この人は間違いなく、この世から消えてしまうだろう……