「でもそれじゃあ……
 また同じこと繰り返すの……?」


二度も自殺未遂を起こした明。

そして結局、その動機が残ったままなら……



「今度は失敗しないようにしないとな」



明は笑った。

空っぽの笑顔で……。



「だ…め……そんなの駄目!!」


あたしは無我夢中で、明の両腕を抑えた。


「絶対にダメ!死のうとするなんて絶対にっ……」

「なんで夕菜がそんなこと言うの?もう俺のことなんて関係ないだろ?」

「そんなことっ……」


「だったら俺の傍にいてくれる?」


その言葉を言われて見上げた先には
「怖い」という言葉がピッタリとあてはまる笑顔だった。