「こういうのも新鮮だな」
「でもやっぱり、ちょっと恥ずかしい……」


決して広くはない浴槽で、
あたしを後ろから抱きしめる形に入る二人。

明るいお風呂場は、一緒に入ろうと誘ってしまったことを後悔させた。


「で?どうしたんだ?今日は」


お風呂のお湯をすくいあげながら、耳元で話す裕翔。

あたしは本当のことを話すのをためらった。

だけど明のことは、裕翔でも心配をするはずだ。
あたしのことがなくても、裕翔と明は親友だったんだから……。



「明がね……事故にあったの……」

「……え…?」



あたしの言葉に、さすがの裕翔も一瞬固まった。