「明……あたし、今日は話があって来たの……」
「はなし?」
「昨日の……」
「昨日……あぁ、昨日ね」


声が一瞬低くなった瞬間、急にあたしの体が反転した。


「あき…ら……?」


気が付くと、あたしの上には明が覆いかぶさる形になっていた。


「俺のプロポーズを受けてくれるっていう話だろ?」
「ちがっ……そうじゃなくて……」
「好きだよ。夕菜」


そう言って、明はあたしに口づけようとする。


「やだ!やめてっ!!」


あたしは必死に抵抗し、明の体を押しのけた。