明の家に着くころには、もう日は沈んでいて7時をまわっていた。

あたしは息を整えると、明の家のチャイムを鳴らした。


ピンポーン……


だけど返ってくる様子はない。


もう一度だけ鳴らした。
でも物音ひとつしない。


あたしは悪いと思いつつも、ずっと持っていた合鍵を使って明の家へと入った。



「あきら……?」


電気は消えてて、誰もいないかのように見えた。

だけど確実に感じた。


人の気配。


おそるおそる電気をつけると、
そこには缶ビールを開け散らかした明の姿があった。