8時過ぎになると、裕翔は仕事に出た。 今日はお店への出勤日。 本当なら、あたしも同じ場所で働いていたはずだった。 裕翔に会いたくないから辞めたのに…… あたしってば結局、裕翔を選んじゃったんだな…。 そう思うと、なんだか自分に苦笑した。 「よしっ……」 あたしは頬をぺちっと叩くと、自分の家へと帰った。 まだまだやらなくちゃいけない大事なことは、これからだ……。