初めてこんなにも 誰かを愛おしいと思った 初めてこんなにも 愛することが狂おしいと思った 頭で考える余裕なんてない 体が勝手に動く 心が引き寄せられる 「ひろっ……と……裕翔っ…」 「…くっ……夕菜っ……」 あたしたちは 本能のままにお互いを求め合った。 足りない こんなんじゃ足りない…… もっともっと混ざり合うように もっともっと溶け込むように 心まで一つになることを 初めて知った。