「ありがとうございますー!」


今日の仕事が終わってからは、嬉しいことにあたしの送別会を開いてくれた。

たかだがアルバイトのあたしのために、店長や社員の方も参加してくれて、つくづく自分がいいお店で働けていたんだと思った。


城崎さんは、本社に用があるからと来なかった。


これでいい。
もうこれで、城崎さんに会うこともない。


この先、明を通して会うことはあるかもしれない。

だけどその時が来たら……


あたしはもう、彼を「明の友達」として見るんだ。
 



「これからも、何かあったら相談していいんだからね!!」


少しほろ酔いの先輩たちは、最後まで優しい言葉をかけてくれた。


「はい!ありがとうございます!」


そしてあたしは、最高の送別会を終えた。