「夕菜……」 突然、さっきまでバカ笑いしていた明が、真剣な表情であたしを見た。 「まだまだ先のことなんだけど…… どうしても今日この日に伝えたくて……」 そう言って、一つの小さな箱を出す。 「夕菜が卒業したら…… 結婚しよう」 20歳の初春… あたしは大好きな彼にプロポーズをされた。