「美紀？そんな、顔あげてよ。私謝られる覚えないよ？」
美紀は私の顔を潤んだ目で見てきた。
「だって…。茉莉亜は藤井君のこと好きなんでしょ？」
「…はい？」
「だから！藤井君のこと好きなんでしょ！？」
───美紀はとんでもない勘違いをしてました。
「私が祐樹を？そんなわけないでしょ笑」
「えっ嘘だ」
「どうして嘘なんてつかなきゃいけないの…笑」
美紀はまだ信じてくれてない様子。
どこで私が祐樹を好きだって思ったのか…。
そうだ。
先生が好きってこと、美紀に今言うべきじゃない？
…私が勝手に思ってるだけかもしれないけど
美紀は私の親友だし。
もう隠し事はしないって自分の中で決めたし。
「美紀、私も今告白するね」
「や、やっぱり藤井君のこと…」
「違う！私は───先生が好きなのっ！」
「…キヨちん！？」
美紀は一瞬驚いたけどすぐに納得した。
