その日の帰り道。
今日は先生が会議で一緒に帰れないらしくて
部活がない美紀と二人きり。
「あー!!!もう夏休み早くこないかな。花火大会行きたい」
「美紀ずっとそれじゃん笑」
「だって楽しみなんだもん」
「私も…楽しみだけどさ。美紀はどうしてそんなに楽しみなの?」
「…!!!」
美紀が驚いた顔をした。
…私何か聞いちゃいけないこと聞いた感じ?
「茉莉亜には…話しとこうかな」
私たちは公園のベンチに座った。
美紀は深刻そうな顔で一点を見つめている。
「美紀?話って何」
「うん…」
美紀はなかなか話そうとしない。
私は美紀が話しだしてくれるまで待つことにした。