───私は先生が好き。
『先生』だから恋してはいけない。
数か月ずっとそう思い続けていたのに…。
思えば思うほど、どんどん先生への想いが強くなる一方。
今でも一緒に登下校してるけど、
最近はほとんど美紀も一緒に行くようにしてる。
美紀の朝練に間に合うように、
いつの間にか私と先生も自然に朝早くなっていった。
先生には気づかれているのかな。
私のこの気持ち。
…さっき目をそらしたの不自然すぎたよね。
「…でさ!…そうしよっか!!!って茉莉亜聞いてる?」
「え!?あ!う、うん」
「俺もそれでいいよ♪」
「OK!じゃあ誰呼ぼっかなー?あ、藤井君でよくない?ね!茉莉亜」
私は話が分からずただ「いいよ」とか「うん」しか言えなかった。
あっという間に話が進んでたんだもん。
聞いてなかった私が悪いんだけど。