木下君は負けじと
とうとうあの写真を取り出した。
ポケットの中から何枚もの写真を振りまく。
「やめて…やめてよ!!木下君お願いだから!!嫌だっ!!先生見ないでっ!!!!」
私が叫んでも時すでに遅し。
木下君はいやらしい笑みを浮かべながらこう言った。
「こいつは簡単に股開く淫乱女なんだよ!!純粋な女の子とでも思ってたか?もう汚れまくってんだよ!!」
「いやあああああああっ」
何も聞きたくない。
私は耳をふさいだ。
もうこんなのたくさん。
どうしてこんなことになったの…?
…先生には見られたくなかった。
こんな汚れた私を。
私が汚れてるなんて嘘だよって言いたい。
───でも言えない。
本当はこの人のこと大嫌いだよって言いたい。
───でも言えない。
先生に助けてほしいって…言いたい。
───でも言えない。
先生…っ!!