そこから先のメールは怖すぎて見れなかった。
私はスマフォを部屋に残し、
朝ごはんも食べずに家を出た。
メイクと髪の毛のセットもままならず
駅まで走った。
早く、早く先生に…
先生に言おう。
駅についた後ひたすらキヨ先生を待った。
足の揺れが止まらなくて抑えるのに必死になる。
その時
誰かが私の肩を叩いた。
「キヨせんせ───」
私は嬉しくなって笑顔で振り向く。
「おはよう」
その瞬間私の笑顔は凍りつく。
「どうしたの?藤本さん」
「あ…」
そこに立っていたのは今一番会いたくない人。
木下君がいた。
「俺すごく寂しかったよ昨日。なんでメール返してくれなかったの?」
木下君は私の髪の毛をくるくると自分の人差し指で巻きながらそう言った。
「ね、今日はナチュラルメイクなんだね。素顔に近い方がすごく可愛いよ」
耳にふっと息をかけられ
私と木下君の顔の距離がどんどん小さくなっていく。