～♪
運悪く鳴る先生の着うた。
先生は急いでスマフォを取り出し耳に当てる。
「はい、はい…。あーそうっすね…。いや俺にも…はい」
仕事の電話？
でもこれで話すタイミング失っちゃった。
明日の朝…しようかな？
「ごめんごめん。今教頭先生からだったわ笑」
「何かあったんですか？」
「なんか書類がどうとか…でも俺も分かんないから分からないって言っといたけど」
先生に相談できないまま家についた。
自分の部屋のベットに座り、
着信が鳴りやまない自分のスマフォを握りしめる。
「はぁ…」
私に告白してきてくれた人たちは
皆"顔"がタイプだとか
一目ぼれだとか…。
そんなこと言われ続けてきた。
顔だけで何が分かるの？
その人の中身まで分かるわけないのに…。
きっと誰も本当の私に気づいてくれていない。
