次の日も私は昼休みに呼び出された。
もちろん違う男子。
次は先輩だった。
私はその人のことを見たことなくて戸惑った。
「この前の体育の時間にグラウンドで見てタイプだなって思って…。よかったら俺と付き合って?」
断ることもできず、また友達から。
次の日も、そのまた次の日も、またまた次の日も。
私は呼び出しされまくった。
「美紀ぃ~」
「茉莉亜モテモテじゃん!!可愛いから男子がほっておかないわけだ」
美紀はうんうんとうなずき卵焼きをほおばっていた。
「うんうんじゃないよ…。私なんでこんなに…。しかも昨日も今日も全然知らない先輩だった!!怖いよ」
「先輩方はお目が高い!」
美紀はやっぱりうんうんとうなずいて今度はタコさんウインナーをほおばる。
「美紀助けてよぉ…」
「助けるも何も…茉莉亜どうしてんの?振ってるの?」
「…気迫に負けて皆友達」
美紀は深いため息をついた。