「キヨちんっていつもあの調子だよね」
美紀が弁当を持って祐樹の席に座った。
そのまま私の机に弁当を置きながら話し始めた。
「生徒にナメられたりしないのかなーっていっつも不思議に思うんだけど、やっぱりあの容姿だからねー」
「容姿もだと思うけど、私は先生が友達感覚で接してくれてるから誰も先生を否定したりしないんだと思う」
「確かにね!あたしもキヨちん好きだわ」
私も鞄の中から弁当を取り出し、机の上に置く。
はしを取り出そうとした時
「藤本ちゃーん。お呼び出し」
「お呼び出し?ごめんね美紀。ちょっと行ってくる」
「いってら!」
私は席を立ち、後ろ側のドアの方から教室を出た。
「あっちで待ってるってさ」
「ありがとう」
階段の踊り場で待っていたのは
廊下ですれ違っているかな?程度の同じ学年の男の子。