結局先生を含めた10人でカラオケに行くことになった。



ボックスに入った瞬間にキヨ先生の隣をかけた戦争が始まり、
それを見ていた男子はただ呆れてて…

でもその雰囲気がとても心地よかった。






「まりあちゃん俺の隣きて~」


キヨ先生はとうとう私に助けを求めてきた。
断る理由もないから、私はおとなしくキヨ先生の隣にちょこんと座った。






「キヨちゃんって藤本ちゃんのことお気に入りだよねぇ」


「あ?当たり前だろ!まりあちゃんすっげぇ可愛いじゃん!でも別にひいきとかそんな卑怯なことは俺しねぇから」




そんなこんなで私とキヨ先生の関係について話が始まった。



私は
「ただの"先生"と"生徒"だよ」
って言ったし、先生もそう言った。










─────思えば、初めて会った日から私とキヨ先生の恋は始まっていたのかもしれない。



"先生"と"生徒"


この枠を飛び越えるなんて


思ってもいなかった。