次の日。
私は無事退院して、家に戻った。


お母さんたちとはどうでもいいような話をして過ごす。

…先生と私の話は一切出てこなかった。




きっと気を使ってくれてるんだと思う。





それにお父さんと先生。
仲がよさそうに話してたな…。



お父さん…先生のこと前は好ましく思ってなかったのに。




「それで、明日は学校に行くんだよな」


「行く」


「大丈夫か?清川先生もいないんだぞ」


「大丈夫」


「学校まで…送って行こうか」


「お父さん、大丈夫だよ。本当に」


「いや、でもな…」



お父さんが何かを言おうとしたけど、それをお母さんが止めた。


そして、いつもの優しい笑顔で

「…茉莉亜なら大丈夫よね」



そう言ってくれた。