目を覚ますと、白い天井が見えた。


「…!!」


びっくりして私は勢いよく起きる。

左手には点滴が取り付けてあり、周りはほとんどが白で覆われている個室だった。




「病院…?でもどうして…」



その時個室の扉がゆっくりと開く。



「先生!!」



先生はつかつかと歩いてきて、私のおでこを優しく叩いた。


「アホか」


「…えっ」


「俺を驚かせんなよ。…昨日お前の家の親さんから連絡来て必死に探したんだぞ」




じゃあ…
昨日幻覚だと思っていたあれは本当ってこと…?



「私どうして病院に…」


「どうしてって…!脱水症状だよ。どんだけ走ったんだ!!」


「…分かんないです」


「ったく…」