肌寒い季節。
白い雪が舞い降りる時期がやってきた。
文化祭から付き合い始めている佐藤君と美紀はいつもラブラブ。
「竜也♪」
「み、美紀危ないよ。いきなり抱きつくのは…!」
「寒かったんだもん!」
佐藤君も邪魔な前髪を切り、美紀と付き合い始めてから明るくなった。
勇気を出して演劇部にも入ったらしい。
恋をすると変わるのは女の子だけじゃないもんね。
「じゃあ茉莉亜また明日ね!」
「さようなら藤本さん」
「二人ともばいばい!」
私は二人を見送り、日誌を書いていた。
「まーりーあーちゃん」
「先生!!」
「今日は一段と寒いな」
「そうですね…雪降ってますもんね」
「こんなときは抱き合うのが一番だな♪」
先生は私を後ろから抱きしめてきた。
「…先生。日誌書けません」
「書かなくていいよそんなもん」