「…分かった。あたし頑張る。皆の期待に答えられるか分からないけど…。一生懸命頑張るから!!!」



美紀は私の方を向いて、さらにこう言ってきた。



「茉莉亜の分まで頑張るよあたし。だから…ゆっくり休んでて?」






私と先生の計画は大成功。

…美紀、あとは美紀が頑張る番だよ。


私は何もできてないかもしれないけど、きっと…きっかけはできたはず。

近くで応援することはできないけどずっと応援してるから。









私は先生に抱きかかえられ、保健室まで運んでもらった。


保健室の先生は少し席をはずしているようで、部屋の中には私と先生しかいなかった。




「成功したな」


「はい!」


「あとは仲村次第だ」


「…早く祐樹のこと乗り越えてほしいです」


「そうだな」


「私は役に立てたでしょうか…」


「あいつのためにはなったはずだよ」


「美紀に嘘ついちゃいましたけどね…」



私が少しへこんでいると
先生は私の頭を撫でてくれた。



「優しい嘘も必要なんだよ」


「はい、先生!」