先生は自分の心のうちを全て打ち明けてくれた。



私とキスをしてしまった時、理性が飛びそうになったこと。
そのまま家に連れ帰って全てを奪い去りたかったこと。

でも私は痴漢にあったこともあるし
木下君にレイプまがいのことも受けたことがある。

そんな私に触れるのは駄目なんじゃないか。



大事に、宝物みたいに私のことを守ってきたのに


自分が理性をたもてなかったら嫌われるんじゃないか。


先生はそんなことを思っていた。





「俺は俺自身からまりあちゃんを守りたかっただけなんだ」



私は先生の気持ちを知って、胸がすごく熱くなった。


…確かに私は嫌な経験をしたことがある。
男の人に触られるのには抵抗がある。


でも、先生は別なの。



先生に触れらて不快になるなんてことない。


むしろ心地いい。






私は先生に抱きついていた。



「まりあちゃん!?」


「…私に触れてください」


「俺の話聞いてなかったのか…?まりあちゃんを壊したくないんだよ!!!」


「壊してくださいっ!!!!」



私は先生を強く強く抱きしめる。


「離して…くれ」


「離しません!!」


「…まりあちゃん!!!!」


「絶対に離しませんから!!先生も、離さないって言ってくれたじゃないですか!」