「まさかまた同じクラスなの?」
「そのまさか!俺もすごいびっくりしたよ」
「で、また私の席の前?」
「その通り!!よく分かったなぁ」
「毎回そんな感じなんだから分かるよ」
「まぁな。ところでお前さ、さっき金髪の男と一緒に来てたよな」
「あーうん」
「誰よ」
「誰って…」
私の言葉を待たずにチャイムの音が鳴り響く。
そして、
豪快に教室の扉が開く。
「ちーっす!今日から俺がここの担任な!よろしく」
立っていたのは
「"キヨ"先生──」
いつの間にか席に座っていた祐樹が後ろを向いて
「あいつ先生だったの!?」
そう聞いてきた。
「うん。でもまさか担任だとは思ってなかった」
やっぱり見た目からは想像つかないと思う。
だって金髪で、
よく見ると耳にピアスもつけてるし。
「俺の名前は清川恭介って言うんだけど、覚えるのめんどいだろうからキヨって気軽に呼んでくれ!先生だって思わず友達感覚でいいからな!」
まわりの女子たちが"かっこいい""イケメン"って騒いでて
私は少し首をかしげた。