私と美紀はあの日を境に本当の"親友"になった。
もやもやしていたものが綺麗になくなって、私の心も晴れやか。
祐樹の私に対する気持ちを知って、前みたいに話すことは不可能だと思ってたけど…。
そんな私に美紀は『お願いだから、茉莉亜は藤井君の気持ちを聞かなかったことにして』と言ってきた。
…そんなことできないよ。
さすがに美紀のお願いでも聞けない。
でも、祐樹のこと友達として大好きだから無視とかもしたくない。
私はどうしたらいいんだろう。
「まりあちゃん?聞いてる?」
「…あ!は、はい?」
今日は私の家で先生に勉強を教えてもらってる。
夏休みも残り3日。
私の勉強がたんまりと残っていたからデートどころじゃなくなっちゃって…。
今こうしてやっている最中。