嵐――――………?





ガラッ!


「うさぎちゃん!!!日射病で倒れたってホント!?」


キョウスケが嵐と例えたのは…


まぁある意味嵐だよな。








噂の張本人タイガだった。





「組長から聞いて駆けつけてきたんだ。


組長は来るなって言ってたけど、やっぱりどうしても心配で。


あ、ひよこちゃんと、ひつじちゃんもお揃いで~」


あたしは目の前で大げさな身振り手振りで説明するタイガをぼんやりと見上げた。


相変わらずふざけたヤツだな。


「タイガさん…今取り込み中で」


キョウスケがあたしからそっと体を離し、それよりも早くベッドの脇に立っていた戒がタイガのネクタイの端を掴んで勢いよく引っ張った。