な、何かキャラが違うような…

「聞いてる?」

「え!あ!はい…何でしたっけ?」

アハハ…

笑えない。

学校の王子とベンチで二人きり…

何この状況笑えないよ!!

「だから、お前は俺の、許嫁なんだよ。」

「あー、はいはい…はぁ?!!」

「やっぱ親から聞いてなかったのか。」

んー。と難しい顔をした。

「俺のこと覚えてねぇの?」

「えー…初対面じゃないんですかぁ?」

私は今、間抜けな顔をしているだろう。

全く思い出せない。

「はぁ…。あーちゃん。」

ん?あーちゃん。

あーちゃん?誰かに呼ばれてたような…?

あれ?でも女の子じゃあ…

「き、きーちゃん?」

恐る恐る聞いてみる。

でも、あの呼び方は幼稚園の時よく遊んでた、きーちゃんしか思いつかない!

「そうだよ。」

うっそ…