それは、アルバイトの一人が事故に合い、入院した時の事……。

時間になっても来ない事に、いつもの様に二重ニヒルで開店準備をしていた彼。

遅刻に対してニヒルなのではなく、何かあったのでは?と心配しての二重……。

何度も心配を口にし、何度も電話をかける生真面目すぎる生真面Man。

仮に寝坊であろうが、電話に出て無事を確認出来れば二重なニヒルは解消された事でしょう。

いや、仮に解消されても、人員の減少に責任を感じてすぐに二重に戻ってニヒるのだけど……。

しかし、連絡のないまま昼を向かえ、いよいよ他の者も、

─どうしたんだろう?何かあったのかな?

と、心配をし出した頃、アルバイト君の母親から電話があったのです。

事故である知らせを聞いた生真面Manは、3時間で25枚の皿を割りました。

皿を割った事に更に生真面目振りを発揮し、額に汗を流し早送りのように働くニヒルな彼は、アルバイト二人分の仕事をこなすのです。

店長が逆ギレしたくくなるのも頷けます。