ピーンポーン


ん?だれ?
この家を知ってるのは…
家族のみんなと美夏と…游くん…。

游君はまだ来たことがない…。
美夏は2回ほどある…。

そうだとしたら…美夏?

「はい。」

「こんばんわ。急にごめんね」

この声は…。
ずっと私が聞きたかった声。


顔を上げなくてもわかる。
あってなくてもわかる。
ずっとずっと会いたかった相手。

游くん…。

「游…くん?どうしてここに?」

「ごめんな。急に…
 花菜、ちっとも変ってないな~」

游くんもね…。
本当はすごくうれしい。
4年ぶりの彼の顔…。
でも素直に喜べない…。

「とにかく上がって。」

「ありがとう。」

そういって私と游くんは
向かい合わせるような形で
ソファーに座った。

「花菜。俺がここに来た理由わかる?」

「…。」

「週刊誌…俺も朝見た。
 花菜が誤解してるんじゃないかと思って…」

「誤解・・・?好きなんじゃないの?
 私よりあの人のほうがすごくきれいで
 游君にはお似合いだよ。。。
 こんな私なんか…」

「まって!」

もうやだ。こんなこと言うはずじゃなかったのに
ちゃんと、游くんの話を聞いてから
ゆっくりかんがえようって思ってたのに…。

「ごめんなさい。」

「待ってよ…花菜が悪いわけじゃない。
 俺の話、ゆっくり話すから聞いて。」

「うん。」

「俺、撮影の打ち上げのときその人と
 挨拶をして回ったんだ…
 そしたら急にそのこが腕を組んできたんだ…
 その瞬間に写真を撮られたんだ… 
 だから、あの周りにはたくさんの人がいた。
 それに、俺は花菜のこと一途だ…。
 10年も想ってたんだぞ?
 そう簡単に気が変わるけないよ?」

「うっ…うっう。。」

「泣くな泣くな」

「だって。私一人誤解してて 
 游君があの人のこと本当に好きになったかもとか
 付き合ってるんじゃないかとか
 私なんかもう必要ないのかなって
考えて…でも、游君の話きちんと聞いてから
考えようって決めてたのに…うっっ…」

「花菜…。話聞いてくれてありがとう。
 気づ付けてごめんな。だけど。
 俺は花菜がいないとダメなんだ… 
 絶対に離さないから…
 だから、花菜も俺から離れるなよ」

「うん。ありがとう…。」

「もう泣くなよ~」

「だって~うぅぅぅぅぅ」

「花菜…。目…開けて?」



え???
何か違和感が…。

「俺と結婚してください。」

「え??なになに?」

「これからは、もっとたくさん
 花菜のこと気づ付けるかもしれない。
 たくさん迷惑かけるかもしれない。
でも、それ以上に花菜の子とが好きだ。」

「わ。私で良ければ…。」

「「「「おめでとう~~~」」」

((((ぱぱーんぱーん))))

え??

「游、おめでとう~~」

なになに?
なにこの状況…。

「初めまして、花菜ちゃん。
 smilesのリーダー啓介です。」

「俺は大和。よろしく~」

「一哉です。」

「琉生で~す」

「は、初めまして。」

smiles?
なんでここに!?!?

「なんで、みんなここにいるんだよ!
 仕事じゃねーのか?」

啓介「あのな…仕事中に抜け出して
    そんな游をおいてしごとなんかできねーよ」

琉生「そうだよ~それで、あとをつけたら・・・」

一哉 「まさかのプロポーズ///」

「きいてたのかよ~~」

は。恥ずかしい…。
泣いたのに…。

大和「とにかくおめでとう。
   花菜ちゃんのことは游から聞いてたよ!」

一哉「そうそう!游ってば花菜ちゃんの話ばっかり!
    今頃あいつどうしてるんだろう?とかね!」

///////////////////

「言わなくていいってば~~!!」

啓介「あ~あ~一哉のせいで花菜ちゃん真っ赤じゃん!」

こうして、smilesのメンバーにも祝福され
私たちの両親にも許可をもらいました。

めでたく結婚が決まり。
これからはもっともっと
忙しい毎日になりそうです。

「愛してる。」

口に?え?
キス??

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「花菜ってばすぐ真っ赤になっちゃう~」

游くん。

私は世界で一番の幸せ者です。

遠くて届かないはずだった恋は…
今は私にとってとても大切な恋です。

END