「花菜ちゃん…。」

「はい。」

どうしたんだろう…
なんだかさっきまでの空気と違って
張りつめたような…
そんな空気。

「俺さ、花菜ちゃんのことが好きなんだ…」

「そうですか。花菜ちゃんていう子ですか…」

ん?
花菜ちゃん?

「え?花菜ちゃん?かな?私!?!?!?」

「ふふ…そうだよ!」

「だって初恋の子がって…」

「その初恋って子が花菜ちゃんだよ。」

「だってだってだって・・どういうことですか!?」

「俺10年ぐらい前に撮影の合間に歩いてたんだ…。
 そうしたらね。小さい女の子が
 俺の前に現れたんだ
 どうしたの?って聞いたら
必死に何かを言うんだ…その内容がね...
僕のことをすごい応援してくれて…
 すごい可愛い笑顔で話してくれて
 大きくなったらまた会おうねって言って別れたんだ
 それがおれの初恋の相手、花菜ちゃんだよ」

「・・・。」

そんなことがあったんだ…。
ん?今私って告白されてるよね?

「花菜ちゃん…付き合ってくれない?」

「あの、私、お母さんから聞いてたんです。 
 でも、はっきり覚えてなくて…。
 でもでも、テレビで游君のことみて
 どんどん好きになっちゃって
 年がすごく離れてるのにいいのかなってすごくかんがえてて

私なんかが好きなっていいのかなって思って…。
その。。つまり私で良ければ…」

「本当?!?!?うれしい」

「花菜って呼んでもいい??」