部活帰り、京成バスになかなか乗れなかった私たちは諦めて駅まで歩くか?という話まで出るほど乗れていなかった。
そこに珍しくガラガラ(座席はもちろん全部埋まってる)スクールバスが来た。


勿論私たちはそれに乗ろうと急いで道路を渡った。
その時私は確かにバスに乗っていた貴方と目があったのだ。

一瞬にして少し肌寒かった私の体温は急上昇(笑)

スクールバスに乗れたはいいが、一緒に話していた子がかなり五月蝿く、私自身もうんざりしていた。そこに貴方の視線を感じたので、何?と目で問いかけると
うるさいから何とかしてくれ
と口パクで言われた。

流石に五月蠅すぎだと思ったので、トーンを落としてもらうことにした。

「ねー、ちょっと声のトーン落とせない?」

一緒にいた子は普通の音量で話してくれて、ホッとした。
気になって貴方を見ると安心したような表情だった。
百人一首の暗記をその子として、フと貴方を見ると、ネックウォーマーを目の上まで上げて寝ていた。


苦しくないのかと思ったら、案の定苦しかったらしく、直ぐにネックウォーマーをおろしてしまった。

思わず
「バカ…夏休みにも転けて骨折ってるし…」
と言ってしまった(苦笑)
一緒にいた子は聞いていなかったらしく
「?どーしたの?何か言った?」
と言ってきたので安心した。

今思えば結構大胆な事してたんだな、私。
聞かれてたらどうしたんだろう(笑)