ピピピッピピピ~!




「ん…」



うるさい目覚ましに少しイラつきながらも、
目を開けると…



「うわっ!!」


そこで目にしたもの…



「なんでいるの!?」





ベッドに肘をおき私を覗きこむような
かたちでいた功太。




近すぎ…


見慣れてるはずなのに、恥ずかしくて布団の中に潜り込む。



「なに?はずいの?笑」




その声にもドキドキして必死に
たえていたら…




バサッ!!


取られた布団。

意地悪く笑った功太がジリジリと距離を
縮めてくる。



壁に追い詰められて、
耳元であることをささやかれた。




「友哉だったら青唯倒れちゃうね?笑」





友哉…



「わからない…というか好きなのかな?」





その疑問にふふっと笑って功太は
改めて壁に寄りかかるように座りなおした。




「俺はそうだとおもうよ?友哉と話してる青唯は女になってる。」




意味がわからなくて首をかしげると


「だから、友哉と笑ってる青唯はいつも俺や亜紀に見せている顔とは違って、女っぽくて綺麗。ってこと。」






女っぽくて綺麗。


その言葉が頭のなかで繰り返し流れ、

少し納得させた。





「ほら、準備するよ?髪巻いてやるから。」



久しぶりに功太に手伝ってもらう準備。

小さい頃からなぜか髪は功太に
巻いてもらってた。



そして改めて功太はいいやつだと思った。




「うん。」


「うん。ニヤリ…早く着替えろよ。」





でました!!
じゃっかん変態功太。




さっきのいいやつ宣言を返してほしいくらい。


でも何度こいつに裸を見られたことか…


「うん。そうだね。」




もくもくと脱ぎはじめると



「ちょっ!たんま!!俺が悪かった!だからそこから先は俺が部屋を出てからにしろ!」





亜紀という彼女がいながら

他の女の着替えをみるのは
出来ないんだろう(笑





焦って部屋を出ていく功太。


少しホッとしてる自分が可笑しかった。





「ねぇ…功太はなんで亜紀を好きになったの?」



聞いたことがありそうでなかった
質問をぶつけると、




「たまに見せるいつもと違う顔をした亜紀をみて意識し始めたのは覚えてるけど、あとは気がついたらかな?」



ドアごしで話す功太の顔が
想像できてドアを開ける。




「終わった?んじゃ髪巻くよ?」





思っていた表情と違って少し焦った。


なんでそんな顔するの?


なんで…






つらそうなの?