「結構取れたね~」
「はい、特に空くんが取ってくれたぬいぐるみすごかったです!
一生の宝物にします!」
「一生っておおげさな・・・」
「いいな~、私も取ってもらえばよかった~」
「いや、お前5体ぐらい取ってんのにまだいるのかよ」
「ぬいぐるみは格別よ!」
俺たちの仲は時間が立つにつれ、段々と戻っていた。
「それにしても哉斗くんがユーホーキャッチャー苦手だったなんて・・・。
何で?」
「言わないで!聞かないで!傷をえぐらないで!
人にだって苦手なもの1個や2個あるんだよ!?」
「私なんて苦手なもの1個も・・・!
・・・ううん、1個あったわ・・・」
柚希?
明るく哉斗を小馬鹿にしてたかと思ったら突然表情が暗くなった。
かと思うと
「次、喫茶店行こ!」
すぐ明るくなって歩き出す。
何なんだ一体?
変な奴・・・。
それを知るのはもう少し後のことだった・・・・。