こうして俺たちは飛行機で旅立ち、
目的地の東京に着いた。


「・・・・」


飛行機から降りた後、大抵の奴は


「おぉー!」


「すげー!」


などと感動している中、一番楽しみにしていた当の柚希はというと・・・。


「寝てしまった・・・。
飛行機に乗ってた記憶がまったくない・・・」


と、まるでこの世の終わりみたいな顔でかなり落ち込んでいるようだった。


俺と真理奈でまだ帰りの便があるからと説得し、なんとか元気になってもらったけど・・・。


そしてバスに乗り、俺たちは東京巡りをして行った。