ユイとコウは中央塔の方へ、

俺は特別塔の方へ走りだした。


特別塔は主に、

地下牢と武具管理、

武具開発に使われているらしい。


俺は、特別塔の前に立った。

特別塔はあまり大きくないが、

特別塔の下に地下室が

大きく広がっているらしい。


俺はユイに書いてもらった

大まかな地図を握りしめ、

特別塔に入って行った。


俺は運がものすごくいいみたいだ。



入口の所にいるはずの

門番兵たちがいなかった。



少し罠かと思い

足を止めていたが、

向こうから兵隊の

走ってくる音がしたので、

運よく今だけいなかった

ということを知り、

自分の運の良さに

感謝した。




特別塔の廊下を走りぬけ

地下へと続く階段を

早足で駆け降りた。



この階段を下りて、

廊下の一番奥にカルはいる。



もうすぐでカルに会える。



心配していたが、

意外と上手くいきそうで

嬉しくなった。