「じゃぁ後で会おうな!!
失敗なんかするんじゃないぞ!!」


「何言ってんねん!!
俺とユイのコンビで失敗するわけないやろ!!
心配なのは完全にノイの方だから………」


そう言ってコウが笑いながら、

俺にツッコミを入れてくれた。



カルの救出が終わったら、

今度は4人でふざけあったりして、

たくさんいい思い出作りたいな。



俺の目に少しだけ、

涙がたまっていた。



あれ………?


なんでだろう………?


なんで涙が出てくるんだろう………?


これから、

4人で旅する。



俺がしたいことが叶うっていうのに、


なんで………?


なんで涙が出てくるんだろう………?



「大丈夫!!きっと何とかなるから!!
ノイさんは私を連れ出す時もなんとかしてくれたでしょ?
ノイさんは何でもできるんだから!!」


ユイのその言葉に、

俺は凄く救われた。


俺の心の中で、


ダメかもしれない……

無理かもしれない……


そんなことが浮かんできていたのだ。


俺は涙をぬぐい、

きっと大丈夫……絶対大丈夫……

そう自分に言い聞かせて、

通路の扉を開けた。