「カル……
もうすぐ会えるのか………」


「私のことで多少、
人の配置が変更されているかもしれませんが
戦争でも起きない限り、
まず配置は大きく変更したりはしないでしょう。」


「なんでそうなる?
王女がさらわれているんだし、
配置の欠点とかわかって
対策練るなりしてるだろ?」


「配置を変えるのは………………」


ユイの長い解説が始まったが、

最初の辺りから複雑すぎて

何を言っているのかすらわからなかった。


今まではわからなかった。


ただ一国の王女で、

俺とは身分違いな人だってことしか知らなかった。


幼いころから王女としての教育を

受けてきたことは聞いていたが、



ユイってこんなに頭良いんだ……


なのに、あの買い物の仕方は……



「そうだろうな。」



えっ………!?


「コウ……もしかして………
ユイが何言ってるか分かってたの……!?」



「ん~?
逆に聞くが、
もしかして……ノイ………
わかってなかったの……?」


ユイの頭の良さに

驚いていたのに、

今度はコウの頭の良さに驚いた。


ウソだろ……


二人とも頭ありえないし………