俺は立ち上がって腕まくりをした。


どこまでいけるか分からない……


わからないからあきらめる……


そんな生き方はしたくない!!


わからないんだったら、

いけるところまでいってみればいい。


やれるところまでやってみればいい。


「コウ!ありがとな!!
なんかやる気湧いてきた!!」



「おう!!そりゃ良かった。
明日にでも行くか!!」


コウは遊びに誘うかのように俺に言った。


「よっしゃー!!頑張るか!!」


俺とコウは夜中だというのに、

眠気なんて全然なくて、

気分がすごくよかった。


俺とコウはハイタッチをした。


「コウはやっぱりすげぇや!!
さっきの言葉……
ちょっとカッコつけてる気がしたけど
すげぇ心にきた!!
やってやろうって気になれたし!!
ユイにも教えてやろうかな~!?」


「あぁ…あの言葉は俺が考えたんじゃないよ。
さっき言ってた俺の大切な人が
俺に言ってくれた言葉なんだ!!」


「なんだ~。
コウが考えたんじゃないのかよ……
少し尊敬とかしたのに~!!」


「なんだとは何だよ!!」


俺とコウは部屋の中で

走り回ったりして暴れていた。



次の日、

宿を出るとき、

やっぱり案の定、

俺とコウは宿の主人に注意された……。


そしてユイが謝り、

俺とコウはユイに子供扱いされてしまった………