「やっぱり大丈夫じゃないやんけ!!
んな真剣な顔して言うんや。
そうとう悩んどるやろ!?」



その人が言う言葉には

優しさがこもっていて、

俺の心にすごくしみた。



「はい……」


俺は小さな声でしか返事ができなかった。


「んじゃぁ探すか!」



「えっ!!
大丈夫ですよ!自分で探しますから。」



「そう言えば名前聞いてなかった。
俺、コウ!
呼び捨てでいいから!」


全然聞いてないし………


でも、

本当にいい人なんだな………



「俺、ノイって言います!
本当にすみません!
宜しくお願いします、コウさん。」



「だから~!!
呼び捨てでいいって!」



「よろしく……コウ…」


「おう!!
よろしくな!ノイ!!」



そう言うとコウは

満面の笑みを俺に向けてきた。



俺はコウに、

感謝の気持ちでいっぱいだった。


コウと一緒なら、

きっと見つけられる!


そんなふうに思えた。