俺は、

ユイを抱きしめる腕の力を

決して緩めなかった……。




いつまでも………


いつまでも………



俺がユイを守り続けてやる!って……


ユイはもう一人じゃない!って……


そう、

伝えてやりたかったから………。



ユイを安心させてやりたかった………



ユイは俺の胸の中で、

ずっと泣いている………。



俺は………



ユイのことを……


本当に愛しいと、


本当に大切だと、


思ってしまったから………



だから………



俺は、

失う怖さを知ってしまったんだ……


ユイを失ったらどうなってしまうんだろう……


ユイを失いたくない……



俺は、

ユイの頭の上に顔を乗せて

ユイを確かめた………。



ちゃんと俺はここにいるって、

ユイに伝えたかったから………



ちゃんとユイはここにいるって、

自分に言い聞かせたかったから………