俺はユイの手へ

俺の手を伸ばした。


ユイ……


どこまでだって一緒に行こう?



すると、

俺の手が誰かにつかまれた……。


つかんだ人の方を見た……。



黒いスーツを着た

がっしりとした男性……


誰……?


ユイは俺に背を向けて、

うつむいた……

ユイの肩がふるえている……


どういうこと……?



全くわからない……



「お嬢様に何をする気だ?」


黒いスーツを着た人が俺に言ってきた。


お嬢様…………?


俺は状況が全く分からず、


立ち尽くしていた……。


俺は無知だった……

俺は何もかも全然知らなすぎた…………



俺は……