ほんの数十メートルの距離なのに、

すごく長く感じた……


まるで何百キロも走っているかのように……


でも……


俺はただユイだけを見つめて、

走って行った。



全速力で走る俺を、

周りの人はすごく不思議そうな目で見てきた。



でも、そんなことは全然気にしない!!



もう、俺の目にはユイしか映っていなかった。



ユイ…………



ユイのことが本当に愛しい……



俺の……


俺の……



この気持ちを伝えたら、

ユイはなんて思うかな?


俺になんて言ってくれるのかな?



ユイ…………


ユイ…………