カルは、

俺が目を見開いて

肩を震わしていることに気付いた。




「どうした?ノイ……?」




カルが俺に声をかけてきた。



俺は返事をしようとしたが、

声が出なかった。




俺は、その場に立ち尽くしたまま

口をぱくぱくさせていた。




不思議そうな顔をして

カルは俺の視線の先を見た。




カルも

ユイを見つけるなり

驚いていた。





そしてカルは口を開いた。