カルはユイの横に座ると、

また楽しそうに話しだした…



俺がいると迷惑だろうな…




俺はもっとユイと一緒にいたかったし、

ユイと話したかったけど……



「俺、帰るわ!
急用思い出した!ごめんな!!」




俺はそう言うと走って店から出て行った。


「ノイッ!!」


カルが呼んだけど
振り向きもせずに俺は走って行った。



なんで…



なんで…




俺は素直になれなかったんだろう……



行き来た道を全速力で走っていく俺の目には、

大粒の涙がたまっていた。




なんで…





なんで…