「帰ろうか?」


そう言って、

コウはルクに手を差し出す。



「うん!」



ルクはその手に

自分の手を重ねる。



コウは笑顔をルクに見せ、

走り出した。






「少し走ろうか?」






「待ってよ~!!」






ノイとユイのしぐさは少し

コウとルクの二人に引き継がれていた。




ルクは幸せそうな

顔でもう一度空を見上げた。



空に大きな雲が

二つ浮かんでいた。


その一つの雲が

もう一つの雲の端を掴んでいた。




あれは二人なのかな……?