-あの日から数日が経った。
コウとルクは手をつないで
『ルイク』の木の下に来ていた。
「私、思い出を書こうと思うの。
コウも一緒に書こ?」
「あぁ。
俺たちの思い出のすべてを。
ノイの封印が解けたとき、
ユイのことを思い出せるようにさ。」
「私たちのことも
思い出してほしいな。」
「全部思い出させてやるし!
ようし、何から書いていこうかな~?」
二人は、
木の下に座って
思い出を本につづり始めた。
いろんな所に行ったこと。
いろんなことをしたこと。
いろんなことを感じたこと。
ユイとノイの二人の思い出も。
カルの勇敢な話の数々も。
そして、
自分たちの、のろけ話も。