二人の棺に

月の光が当たる。


本当に綺麗で、

眠っているだけのように思えた。



声をかければ、

また目を開けてくれそうな………。



そんな安らかな

表情をしていた。














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次の日、

国王はコウ、ルクと一緒に

『ルイク』の木の下にいた。



ここがユイの思い出の場所だということを、

ルクはユイに聞いたことがあったから。



少ない身内と

コウとルクに見守られて

ユイは天国に旅立った。